咳止めブロン錠１６８T一気ODの代償


色々あったM病院での３ヶ月の医療保護入院を終え、シャバに戻った自分。

しかし

実家から車で片道５０分という長い道のりを、外来の為に毎週M病院に通う。

その時の処方がコレ↓（すまんけど　うろ覚えです）

リスパダール錠
ワイパックス
ミラドール（ドグマチールのジェネリック薬）
ハルシオン
リーマス

入院記にも書きましたが、過沈静。
ヴァーこんな状態じゃ復学なんて無理だってば。

てわけで、やむなく退学届けを出しに行きました。
担任の先生はかなりできた人で、最後まで気を配ってくれた。ありがとう。

最後にわかったのだが、
先生は太極拳を１０年以上やっている達人らしい。

気功で過沈静治せませんか？なんて口が裂けても言えなかったので
名残惜しいけど早めに専門学校を後にしました。

そして月日は流れ…

ある昼下がり。
「そういえば市販薬でも飛べるって2chで見たナァ…
過沈静（というかもう鬱に近い）も一時的に吹っ飛ばしてくれるかなぁ。」

お金はブロン８４錠が二つ買えるくらいしかない。

もうどうにでもなりやがれっ
ってことで薬局へGO。

ブロン８４錠を二つ購入。

くるくるカパカパッとビンのフタを空ける。

そして腰に手を当てジャラジャラ鳴らしながら「のど越し、ブロン！」なんて
心の中で叫びつつ１６８T飲み干す。

2時間後

「おええええ…」

4時間後

「うげえええ」

早朝

「・・・うっおええ・・・ﾁﾇ・・・でもタバコ吸いたい…」

家の中は禁煙なので玄関先で吸うしかない。
玄関に向かう途中、よろけてこけて、水の入った灰皿を鏡にぶちまける。

その音でブロンODが親にバレ、内科へGO。

これは入院記でも書いたけど
診断名は急性腎不全。人工透析一歩手前。

なんとか透析は免れて、点滴だけで腎機能回復。
一ヶ月の入院でした。

もう二度とブロンは飲むまい。

だが退院後から何か調子が悪い…

外出するとどこからともなく視線を感じる。
日を追うごとに視線がキツくなってくる。

これってあれじゃん…
注察妄想じゃん…

ブロン…というか風邪薬や咳止めにはほぼ間違いなく
エフェドリンという覚せい剤の原料物質が含まれている。

とはいえ覚せい剤よりもずっとずっと弱い作用で
常用量ならば精神が少しアッパーになる程度だから問題ないのだが
軽いODを続けた場合や、俺のように一気に大量に飲むと
統合失調症のような状態になってしまうのだと思う。

腎臓は回復したものの、脳は大ダメージを受けたのである。

それからすぐに外出が困難になった。
視線を感じる…これは妄想だと理解していても
ジトーっと見られている、監視されているような状態。

人間の自己治癒能力にかけて、一年間自宅で養生したが
一向に治る気配が無い。

M病院にはブロン一気やっちゃった後には行っていない。
というか、一歩も外へ出られないのだから、行きたくても行けない。

たかが咳止め、たかがブロンと侮っていた。

しかしこのままではいけないと思い
自宅から歩いて３分の精神・神経科の病院へ
父に同伴してもらい、なんとか行くものの…

病院受付「他院にかかられていた方は、その病院の紹介状が必要になります。」

というわけで、視線をビシバシ感じながらもM病院へ。

M病院の主治医は勝手に来なくなった俺を叱るかと思いきや
よく勇気出して外へ出てこれたね、がんばったじゃない、と。
快く紹介状を書いてくださった。

そして自宅から3分の病院へ紹介状を持ってGO。
院長先生に診てもらい、統合失調症の診断名を受けた。

だが処方はM病院と同じ。
過沈静。薬によって注察妄想は治まるが、過沈静。
どっちにしろ辛い。

薬物療法＋デイケアで治療開始。


…ブロンこえぇ



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